第59回全国国保地域医療学会

テーマ: 地域包括ケアシステムの更なる深化を目指して〜近代医学・西洋文化伝来の地からの発信〜

ごあいさつ

第59回全国国保地域医療学会の開催にあたって

佐賀県国民健康保険団体連合会 理事長

田島 健一

(佐賀県:白石町長)

佐賀県国民健康保険団体連合会 理事長 田島 健一

第59回全国国保地域医療学会を佐賀県及び長崎県で共同して開催するにあたり、主催者といたしまして一言御挨拶を申し上げます。

はじめに、国民健康保険診療施設の皆様方におかれましては、地域住民の医療の確保、健康の保持増進に積極的に取り組まれ、地域包括医療・ケアの拠点として御尽力いただいていることに、深く敬意を表しますとともに、心より感謝申し上げます。

さて、わが国では諸外国に例をみないスピードで高齢化が進んでおり、現在でも65歳以上の高齢者の割合は28%を超え、2036年には33%を超えると予想され、国民の3人に1人が65歳以上の高齢者という時代が目前に迫っています。このような超高齢社会が続いていく中で、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし、自分らしい生活を続けていけるような地域包括ケアシステムの構築は、最も重要な課題の一つであり、医療・介護などの社会保障制度を将来に亘り持続可能なものにするためにも欠かせないものであります。

国民健康保険診療施設を取り巻く情勢は、地域における人口減少が進行するなか、経営の効率化や医師・看護師不足などにより年々厳しさを増しておりますが、これまで皆様方が取り組んでこられた地域包括ケアの経験とノウハウを活かし、今後益々地域医療の拠点としての役割を発揮されることを期待しています。

本学会のメインテーマは「地域包括ケアシステムの更なる深化を目指して~近代医学・西洋文化伝来の地からの発信~」としております。全国から御参集の皆様方に、日本近代化の先駆けとなったこの長崎の地において、地域包括ケアシステムの更なる深化に向けた議論を深めていただき、本学会がそれぞれの地域の特性に合わせた地域包括ケアシステムの構築の一助となれば幸いです。

本学会は、佐賀県と長崎県の共同開催ですが、隣接する両県には昔から密接な関係がありました。日本で初めて牛痘種痘法を実践し、お玉ヶ池種痘所を開いた伊東玄朴やドイツ医学の導入に尽力し、日本近代医学の基礎を築いた相良知安など、佐賀県出身の医学者たちも長崎の地で最先端の医学を学んでいました。長崎の地で歴史ある文化に触れていただくとともに、隣の佐賀県にも足を運んでいただき、佐賀の風土を体感していただければ、より深く両県のつながりを実感していただけるのではないでしょうか。

最後に、本学会の開催にあたり多大なるお力添えをいただいた関係者の皆様に深く感謝を申し上げ、御挨拶とさせていただきます。